安田純平さん解放へ 身代金とトルコとカタールとの“密約” (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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安田純平さん解放へ 身代金とトルコとカタールとの“密約”

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今西憲之週刊朝日

安田純平さん (c)朝日新聞社

安田純平さん (c)朝日新聞社

フリージャーナリストの安田純平さんの解放について、取材に応じる安倍晋三首相 (c)朝日新聞社

フリージャーナリストの安田純平さんの解放について、取材に応じる安倍晋三首相 (c)朝日新聞社

「政府軍の総攻撃となると、武装勢力は安田さんの身柄をどうするのかわからない。最悪の場合もあると、緊張しました。あの時はロシア、トルコに感謝でした」(前出・政府関係者)

 日本政府はその後もトルコやカタールを経由して、交渉を進めた。

 9月中旬に政府軍の総攻撃は回避されたが、武装勢力はいつ大きな衝突になるか、時間の問題だった。

「武装勢力もずっと安田さんを拘束していることが重荷になってきたという情報がトルコやカタールからもたらされた。ここがチャンスだと、動いてもらった。9月下旬からは、24時間体制で対応にあたっていた」(前出・政府関係者)

 そして昨夜、安田さんが解放されたとカタールからもたらされ、トルコも確認した。

「菅官房長官は先週から、いつ解放されるかとずっと緊張状態だった。解放が伝えられるとホッとした表情で、よかった、よかったとスタッフをねぎらっていた」(自民党幹部)

 日本政府は身代金を払わないとしていた。だが、一部の報道では、カタールから身代金が支払われたとの情報がある。

 日本も過去、1999年8月キルギスタン南部で日本人技術者が誘拐された際、200万ドルとも300万ドルともいわれる身代金が支払われたのではないかと報じられた。

「今回はカタールが支払ったというんだから、それでいいじゃないか。トルコとカタールが良好な関係。そして、安倍首相はじめ日本と両国もいい関係にあることが無事解放の一番の理由だ。今度は日本が何かの時に形をかえて、カタールやトルコにお礼をすればいい。杓子定規に払っちゃいけないとやると助かる命も助からない。そこは阿吽の呼吸、“密約”を結んでやったんでしょう。まあ、何十年かして、歴史が振り返られるようになった時に真相がわかるんじゃないか。とにかく無事でよかったじゃないか」(前出・自民党幹部)

(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事


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