豊洲市場周辺は、東日本大震災の時に震度5強で液状化し、路肩に大きな亀裂が入った箇所もあった。

 水谷氏が続ける。

「最も問題なのはシアン化合物です。地表に出てしまうと二酸化炭素と反応してシアン化水素=青酸ガスに変質すると専門家から聞いています。豊洲市場は大地震が起きれば、立ち入り禁止エリアになるかもしれないのです。防災拠点どころの話ではありません」

 橋が落下すれば、豊洲市場は陸の孤島となり、食料の供給も寸断されることになる。(本誌・亀井洋志)

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