次期監督候補には原辰徳・前監督(60)の名前が挙がっているが、候補者不足は否めない。

「原さんの名前が出る時点で候補者が足りない。巨人としては松井秀喜を招きたいが、本人にその気がない。桑田真澄や江川卓も候補に挙がるが、桑田はプロ野球の監督経験がない。渡辺恒雄元オーナーと関係が悪い江川は、元オーナーが健在なうちは監督になることはないでしょう」(スポーツ紙デスク)

 監督候補の原氏について江本氏はこう評価する。

「実績もあるし経験も長い。今の状態であれば、巨人にとっては良いのではないか。つなぎであっても、今の態勢を立て直すことはできる」

 高橋監督は選手としてまだ活躍していたのに、球団側が半ば無理やり引退させて監督にした経緯がある。2015年に発覚した野球賭博問題によるイメージダウンを払拭してほしいとの期待が、球団側にはあった。

「その点、高橋監督は気の毒。これをきっかけに、もう一度現役復帰すればいいのでは(笑)」(江本氏)

 もちろん現実的ではないが、そう同情したくなるような3年間だった。(本誌・大塚淳史)

※週刊朝日2018年10月19日号