トゥーランドット臥龍居/日本の中国料理界を牽引する脇屋友詞氏がオーナーシェフを務める店。朝食のおかゆに始まり、点心や麺類など単品メニューも気軽に楽しめる/東京都港区赤坂6-16-10 Y's CROSS ROAD 1・2F/営業時間:平日8:00~22:00LO、土日祝9:00~22:00LO、定休日なし(撮影/加藤夏子)
トゥーランドット臥龍居/日本の中国料理界を牽引する脇屋友詞氏がオーナーシェフを務める店。朝食のおかゆに始まり、点心や麺類など単品メニューも気軽に楽しめる/東京都港区赤坂6-16-10 Y's CROSS ROAD 1・2F/営業時間:平日8:00~22:00LO、土日祝9:00~22:00LO、定休日なし(撮影/加藤夏子)
「命の壺蒸しスープ」は丸鶏や金華ハムでとったうまみたっぷりの上湯とともに鶏肉、ショウガ、乾物(ナツメ、山芋、椎茸)を陶器の壺に入れて蒸し上げた。乾物のうまみがとけ込み、体がぽかぽかと温まる滋味深い味わい。2日前に要予約。4~6人前。1万2000円。税・サ別。(撮影/加藤夏子)
「命の壺蒸しスープ」は丸鶏や金華ハムでとったうまみたっぷりの上湯とともに鶏肉、ショウガ、乾物(ナツメ、山芋、椎茸)を陶器の壺に入れて蒸し上げた。乾物のうまみがとけ込み、体がぽかぽかと温まる滋味深い味わい。2日前に要予約。4~6人前。1万2000円。税・サ別。(撮影/加藤夏子)

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は歌手・ジュディ・オングさんの「トゥーランドット臥龍居」の「命の壺蒸しスープ」だ。

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 こちらのオーナーシェフの脇屋さんとは、今から20年くらい前に私が司会を務めたNHK 「食卓の王様」でお会いしたのが最初。当時はまだお若かったけど、その頃からすごく勉強熱心で。日本の食材を中国料理に取り入れる技術は見事でした。 ここは器も調度品もセンスが良くて、サービスも心地いい。中国人のお友達をお連れしても、皆さんに満足していただけます。

 美しい陶器の壺に入れて熱々で出されるこのスープは滋養たっぷり。ちょっと体調がすぐれない時に飲むと元気が出るんです。しかも鶏肉のコラーゲンのおかげで翌朝、お肌はつるつるに。丸鶏を煮て上湯スープをとるのに、北海道の昆布も使われているんですって。どうりでだしのうまみが奥深いはず。台湾生まれの私は小さい頃から薬膳の考え方に親しんできました。鶏肉やショウガは体を温めてくれますし、ナツメは女性の体にとてもいいんですよ。いまも元気で歌が歌えるのは、こうしたお料理が私のパワー源になっているからだと思います。

(取材・文/今中るみこ)

「トゥーランドット臥龍居(がりゅうきょ)」東京都港区赤坂6‐16‐10 Y’s CROSS ROAD1・2F/営業時間:平日8:00~22:00L.O. 土日祝9:00~22:00L.O./定休日:なし

※週刊朝日2018年10月12日号