林:お母さま、お孫さんもこんなに活躍されていて、さぞかし嬉しかったと思いますよ。

大竹:「二人が結婚するまで頑張って」とは言ってたんですけど、二人ともぜんぜんまだまだみたいで(笑)。

林:今度の「ピアフ」の舞台が終わったら、少し時間がとれるんですか。

大竹:次はエディット・ピアフのCDのコンサートをやります(2019年1月17日兵庫県立芸術文化センター、1月25日 東京・Bunkamuraオーチャードホール)。それに、来年の大河ドラマ(「いだてん~東京オリムピック噺~」)もあるし。

林:そうだ、大河があるんですね。「いだてん」、おもしろそうですね。

大竹:はい、おもしろいです。もう収録が始まっていて、(中村)勘九郎君が一生懸命やってます。

林:大竹さんはどんな役ですか。

大竹:私は勘九郎君の義理の母です。

林:勘九郎さんとどこかで対談なさってましたが、大竹さんの結婚式のときに「しのぶちゃんとは何もなかったんだ」ってわざわざ勘三郎さんが言いに来たとか。

大竹:そうそう。私の最初の結婚のときにやってきて、私の旦那さんに「つき合ってなかったから、何もなかった」って言いに来たんです(笑)。

林:私、昔から「大竹しのぶさんって魔性なんだよ」って話を、テレビ局のいろんな人から聞いてますよ。「みんなでお酒飲んでると、その場にいる男の人が少なくとも二人はメロメロになっちゃう」って(笑)。

大竹:えーっ、ほんとに? 何人のうちの二人なんだろう(笑)。それが現実となるように頑張らなきゃ。

林:まだお若いから、いくらでも恋愛できるし。

大竹:そうですかね。最期は若い男の子に看取られて亡くなったピアフみたいだと幸せですけどね(笑)。

林:まあ、それはうらやましい。そんな終わり方って、いい人生ですねえ。

(構成/本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2018年10月12日号より抜粋

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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