――今回の引退に関して、阿武松親方から何かご意見とかございましたでしょうか。

 特にございません

――30日に日馬富士関の断髪式が行われるということですが、何かご感想はありますでしょうか。

 私は弟子の貴ノ岩が復帰してくれることを、それだけを願っております。

――協会の執行部の物事の進め方とか、公益財団法人としてのガバナンスのあり方について、こういうふうにしてほしいというのはありますか?

 強くなった若い力士たち、相撲道に一生懸命取り組んだ力士たちが、いずれ親方になっても公益財団法人として勉強しながら、新しい大相撲の発展につながる職責を果たしていける道をこれから作って頂きたいなという思いがあります。親方としての取り組みとか職務を進めてほしいと思います。

――幹事報告書でもガバナンス不全を指摘するような声もあります。これに対しても、協会は外部の弁護士による調査で問題はないという回答をしているわけですが、協会のカバナンスの不透明さについて指摘されていますが、この点について如何ですか?

 暴行事件の時にも第三者委員会が立ち上げられなかったというのは、私にとっても残念なことで、今後は不祥事がないに越したことはないのですが、第三者委員会という完全な外部の方の目線で相撲協会を担ってほしいなと思います

(構成/本誌・亀井洋志、AERA dot.編集部・福井しほ)

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福井しほ

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大阪生まれ、大阪育ち。

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