――お弟子さんたちを精神的に支えたいとおっしゃっていましたが、親方自身の今後は。

 具体的なことはまだ何も考えらえておりません。これから考えていきたいと思っています。

――その部分までご家族は承知されているのでしょうか。

 はい。そうです。

――先日倒れられましたが、今、体調はいかがでしょうか。

 体調はいたって健康と言いますか、元気にやっております。

――今回のこういった心労で?

 いえ、暑さもあったとは思いますが、まさか自分がそのような状態に陥るとは思っておりませんでしたので。通常の状態でいられましたので、健康でやれております。今はまったく大丈夫です。

――今後について、千賀ノ浦親方の意思などはお話されたのでしょうか。

 常々、将来はいつ引退するかもわかりませんし、今の千賀ノ浦親方に弟子たちをお願いしますという話は数年前からしておりました。私がいつ病気などで倒れて意識が回復しないですとか、そういった状態に陥った時のことも含めて、継承者、後継者を決めておかなければならないということでした。

――正式に引き継ぐという言葉などはありますか。

 努力しますといただいております。

――告発状について、すでに取り下げられておりますが、それを今後どのように扱うかなどは考えられておりますか。

 ありません。

――実際、親方は八角理事長と同席して話し合いの場を設けて、納得のいくところまで話し合おうとは考えなかったのでしょうか。

 はい。正式にと理事長からいただければそれは叶ったかもしれませんが、直接そういった通達をされたことはございませんので。

――それが終わってから今回の引退の届けというわけにはいかなかったのでしょうか。

 主観的なものでもございましたし、何か今週中に決定するということも聞いておりますので、年寄総会と理事会があるとも聞いておりましたので。

――親方の口から相撲協会におっしゃりたいことはなんですか。

 若い力士が健全に力強い相撲をとって活躍することを数多く輩出していただきたいと思っております。

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文書は組織から来たのか?