北原みのり「男論理で語る医大入試問題」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「男論理で語る医大入試問題」

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北原みのり週刊朝日#北原みのり
北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

(イラスト・田房永子)

(イラスト・田房永子)

 誤解なきように言いますが、あくまでも私の意見ではなく、週刊現代さん&よしりんレベルで反論しただけです。だけど日本社会では、女であるだけでこのレベルの性差別にさらされる。いい加減にしてほしい。

 文科省が全国の医学部を調査した結果が出た。驚くことに、7割以上の大学で男子の合格率が女子を上回っていた。医学部は1次試験は筆記だが、2次試験は小論文と面接だ。純粋な学力試験では差が出ない1次の結果を2次で調整している可能性は大いにある。その「正当」な理由など根拠も意味もない。それでも医大は「物理が難しいから女性の合格率が低かった」などと嘯く。女は物理が苦手だから、数学が苦手だから……と医師が堂々と言うことにも私は驚いている。まず、キュリー夫人に謝れ。女特有の脳があり物理や空間問題が苦手とか、女は重たい物持てないから外科に向かない……という発言をする医師って、科学者であるどころか教養もないのだろう。そういう医師が後を絶たないことは、日本の医療界の事件かもしれない。

 男性医師どころか、日本の医学界自体への信用が揺らぎ始めている。

週刊朝日  2018年9月28日号


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