選手と監督の”二刀流”を始めた本田圭佑 (c)朝日新聞社
選手と監督の”二刀流”を始めた本田圭佑 (c)朝日新聞社

 サッカーのカンボジア代表の実質的な監督に就いた本田圭佑(32)。9月10日に指揮官デビュー戦を迎えたが、マレーシアに逆転負けして黒星スタートとなった。

 カンボジアはワンタッチのパスワークで攻め、前半18分に1点を先制。幸先よい試合展開と思われた。

「本田はサイドライン際まで出ていって指示を出し、運動量が落ちた後半は選手を交代させ、積極的な采配でした。結果は3対1の逆転負けでしたが、カンボジアが47年間勝てなかった宿敵マレーシアに先制しただけに、地元紙は『カンボジアのサッカーが変わり始めている』と好意的に報じました。期待の高さを感じます」(スポーツ紙デスク)

 試合前日の会見で、「自信がなければやらない」と話していた選手と代表監督の“二刀流”。ベテラン記者は「過去に聞いたことがない」というが、果たしてうまくいくのだろうか。

 本田の立場はGMで、登録上の監督は本田の専属アシスタントのフェリックス・ダルマス氏(30)。本田は自らの選手活動を優先し、可能な範囲で指揮を執る。

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