琉球新報社のビルでも安室奈美恵展示会が開催。社屋には大きなアムロの写真が掲げられ、それをバックに自撮りする東京と埼玉から来たOLたち(撮影/上田耕司)
琉球新報社のビルでも安室奈美恵展示会が開催。社屋には大きなアムロの写真が掲げられ、それをバックに自撮りする東京と埼玉から来たOLたち(撮影/上田耕司)

 沖縄出身のスーパースター・安室奈美恵(40)のラスト・ライブに合わせて、日本全国からファンが沖縄に集結。安室ファンたちでにぎわう沖縄の安室スポットをルポする。

【9月16日に迫った安室奈美恵の引退フィーバーに沸く、沖縄をルポ】

 沖縄の街を歩いていると、安室づくしのファッションの女性たちが目につく。

 那覇市国際通りという一番の繁華街ではおみやげ屋から安室の歌が流れて来る。

 安室とコラボしたというTシャツも売られ、店の軒先には安室の記事が飾られていた。

 その国際通りの先にある那覇市役所前の正面玄関には、たくさんのアムロファンが集まっている。市役所正面には大きな安室の垂れ幕3本も下がっていた。

「今週から垂れ幕をつくりました。最初は1本だったんですが、3本に増やしました」(市役所職員)

 そこで、目についた2人の女性。北海道から来た映像関係の仕事をしている永瀬歩さん(30)と沖縄在住の接客業、杉本麗さん(30)。

 名前や顔を出してもかまわないのか尋ねると、こう話した。

「出していいです。安室ちゃんの目にちょっとでもとまったらうれしい」

 永瀬さんは北海道からコンサート2日前の9月13日にやってきた。「25 I ♥ FAN」と書かれた安室グッズの大きなバスタオルを体にまきつけて歩いていた。

「ライブのチケットが取れたの。沖縄でちょっと遊んでから18日に帰る予定です。安室ちゃんの存在すべてが好き。かっこよさ、かわいさ、強さ。女性が憧れるものすべてを持っている」(永瀬さん)

 杉本麗さんは最近発売された5種類ある、1セット8000円のDVDをすべて買ったという。

「もったいなくて開封できないので、さらに1セット追加で買い足しました。撮影に使われたんじゃないかと噂になっている沖縄のソウルフードであるタコス屋さんにも行ってみるつもり。すごく行列になっているという話ですよ」

 琉球新報社の社屋には遠目でもわかる安室の大きな写真が飾られていた。その前で自撮りをしていた30代前半の2人組。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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