Perfumeの新作は“未来”をつかんだ進化形! (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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Perfumeの新作は“未来”をつかんだ進化形!

連載「知新音故」

2年ぶりとなる全国アリーナツアーも予定しているPerfume

2年ぶりとなる全国アリーナツアーも予定しているPerfume

Perfumeの新作『Future Pop』(ブルーレイディスク付きの完全生産限定盤はUPCP-9020)。特典ディスクの「Perfumeのただただラジオが好きだからレイディオ!3」を聴くと、アルバムをより楽しめる

Perfumeの新作『Future Pop』(ブルーレイディスク付きの完全生産限定盤はUPCP-9020)。特典ディスクの「Perfumeのただただラジオが好きだからレイディオ!3」を聴くと、アルバムをより楽しめる

「TOKYO GIRL」はスペクター・サウンド風の重厚なドラムスに始まり、テクノ・ポップの特徴的なシンセ・リフが奏でられ、EDM的展開へと変化する。サウンドの斬新さとは対照的に、メロディーや歌詞には歌謡曲に通じる切なさ、もの悲しさが漂う。

 東京という街、都会に憧れてきた地方出身者の東京での生活。その楽しさ、喜びを享受しながら、どこかなじめていない所在のなさを隠しきれない心情が描かれる。今も3人が持ち続けている思いなのだろう。

「FUSION」は、シンセ・サウンドによるスリリングな演奏展開。タンジェリン・ドリームやヴァンゲリスが思い浮かぶプログレ的演奏に続き、シンセがらせん状に舞い上がり、ヘヴィーでダイナミック、ファンク的なシンセ・ベースがフィーチャーされていく。中田の手腕に感服する。

 新曲の「Tiny Baby」はきゃりーぱみゅぱみゅが歌いそうなポップ・ソング。甘くキュートな歌声はコケティッシュな魅力を併せ持っている。

 対照的なのが「Let Me Know」だ。歯切れのいいシンセ演奏がポップなEDM風へと変化していくサウンド。それをバックにしたPerfumeの歌声は生声っぽく、歌いぶりからは大人びた風情も。

 この曲のミュージック・ヴィデオでは、メンバー3人の子ども時代を思わせる子役3人が登場する。歌詞でも幼いころを振り返り、現在や未来への思いを描いている。3人の成長を物語る曲といえる。

「超来輪」は軽快でリズミカル。YMO風だったりする演奏やサウンドはどこか懐かしく、メロディーはチャイニーズ風。タイトルは意味もない造語で、歌詞も今は用無しになったフロッピー・ディスクやIT用語などが登場するナンセンス・ソング。ユーモラスで楽しい。

「無限未来」は、浮遊感のあるイントロからフューチャー・ベース的なスタイルへと変化。歌声は甘くキュートだが、映像も幻想的な趣で、Perfumeの大人の魅力を感じる、「宝石の雨」はシャッフル調のテクノ・ポップ。続く「天空」については、メンバー自身が“久々に取り組んだまっすぐなポップ・ソング”“アニメの主題歌にぴったりな応援歌”と語る。メロディーや四つ打ちのビートが特徴的なハウス乗りのサウンドはどこか懐かしく、かつてのPerfumeサウンドなども織り込まれている。


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