■白い恋人 石屋製菓


ホワイトチョコレートをラング・ド・シャで挟んだ、1976年に誕生した北海道定番のおみやげ。名前の由来は、創業者の「白い恋人たち(雪)が降ってきたよ」の一言によるもの

■赤福 赤福
伊勢神宮を流れる五十鈴川の流れを表したとされる菓子。どのようにして生まれたかは不明だが、1707年が赤福の創業年とされている。類似の餅菓子が伊勢をはじめ全国にある

■萩の月 菓匠三全
1979年に生まれた仙台を代表するおみやげ。「萩の月」の名は、中秋の名月の頃に、宮城野と呼ばれる仙台平野に咲く萩に由来する。常温で日持ちする包装を先駆けて採用した

■もみじ饅頭 にしき堂
厳島(広島県)が紅葉の名所であったことをヒントに1906年に考案されたとされる。漫才コンビ「B&B」の「もみじまんじゅう!」というネタで全国に知られるようになった

■鳩サブレー 豊島屋
初代店主がビスケットをヒントに開発、1897年ごろに鎌倉で生まれた。鶴岡八幡宮に多くの鳩がいることからこの形になり、発売当初、「鳩三郎」と呼ばれたこともあった

<名菓ひよ子>
 愛らしい形をした「名菓ひよ子」はおみやげの定番として定着している。ただ、福岡、東京ともに地元のおみやげとされているが、どちらなのだろう。

 東京ひよ子広報担当の長峰克典さんによると、生まれは福岡県飯塚市だという。

「ひよ子本舗吉野堂2代目店主の石坂茂はいつかは東京にという夢を描き、その後、3代目博和が東京五輪と東海道新幹線の開通を機に東京に進出したのです」

 では、ふたつの名菓ひよ子に違いはあるのだろうか。

「基本的には原材料、製造方法、型も同じです。ただ福岡は湿度が高いこともあり、焼きを強くしているために少しスマートに仕上がっています。一方東京は、やさしく焼き上げているために少しふっくらしています」

<東京駅、新大阪駅で買えるおみやげの新定番>
何かおみやげを買おうと思ったとき、すぐに買え、さらにいつも以上に喜ばれる新定番や、今注目の秀逸おみやげを紹介する。

■ごまたまご 東京玉子本舗
「かもめの玉子」を販売する岩手県のさいとう製菓が東京進出のためにつくったおみやげ。いまや人気は東京ばな奈と双璧をなしている〈東京〉

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