<なつかし昭和のおみやげ>


日本が豊かになり、旅行がレジャーとして広まって、各地でいろいろなおみやげものが開発された。昭和時代には一家に一つはあった!?なつかしく思われるおみやげを紹介する。

■鮭くわえ
尾張徳川家19代当主の徳川義親が、スイスのおみやげを参考にして制作を促したことが影響を与えた。昭和30~40年代に大人気となった 個人蔵

■ミニちょうちん
ペナント、通行手形と並んで、昭和おみやげビッグ3の一角を占める存在。ちょうちんは日本の伝統工芸品でもあり、おみやげとの親和性もある。今では外国人に人気が高いアイテム

■ペナント
観光地の地名や風景が刺繍された、昭和を代表する芸術的なおみやげ品。昭和33年にプロ野球のペナントをヒントに、東京タワーの絵柄を入れて発売したのが最初とされる 個人蔵

■東京タワーと国会議事堂
東京タワーと国会議事堂がセットになった温度計がついた置物。かつては日めくりカレンダーがついているものもあった。東京タワーの「東京おみやげたうん」で購入可 780円(税込み)

■通行手形
将棋のコマのような五角形の木片に観光地名が書かれたもの。昭和47年ごろ、石川県の会社が考案したとされる。江戸時代の通行手形のイメージが旅を思い起こさせるのに最適で人気を博した

■こけし各種
江戸時代後期に東北地方の温泉地で売られはじめた。第2次大戦後、全国におみやげとして定着していったが、今も東北地方には「伝統こけし」と呼ばれる作風のものがある 国立歴史民俗博物館蔵

<これぞ、おみやげのド定番>
全国にその地を代表するおみやげがある。それらは、時代を経ても人気を保ち続けるだけの理由がある。誰もが一度は見たり、食べたりしたことがある“超”定番を紹介する。

■うなぎパイ 春華堂
浜松名産のうなぎの粉を生地に練り込んだ焼き菓子。表面に光沢があるのは、蒲焼きのようにタレを塗って仕上げたため。1961年に販売を開始し、「夜のお菓子」として定着した

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