もし(星稜が)勝ちましたら、こういう機会ですので、私も一緒に校歌を歌いたいと思います。

――松井さんにとって、甲子園はどういう意味をもちますか

 やはり原点だと思います。もちろん高校野球やる前から野球をやってましたが、それ以前から甲子園は私のあこがれでした。自分が甲子園を経験するまでは、そこを目指していました。そういう意味では私の野球人生において、気持ちの中での原点だと思います。

――次の100年に向けて、これからの高校球児にとって、甲子園がどういうものであってほしいと思いますか

 そのままでいいんじゃないですか。もちろん人それぞれ考え方があるでしょうけど、私はそういう気持ちです。

――通常の始球式よりも強い思いを込められているように見えましたが、どんな気持ちを込められましたか

 (星稜の)あの黄色のユニホームを見たら力が入っちゃいましてね。暴投を投げても、後輩だから大丈夫だと。遠慮なく思いっきり投げたんですけどね。それがよくなかったですね……。

――練習ではどれぐらいボールを投げたんですか

 20~30球くらい。いけるな、と思ったんですけどね。これが僕がピッチャーになれなかった原因ですね。

――ボールを投げるよりもバット振りたい、という気持ちはなかったですか

 それはないですね(笑)。

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