がんステージ4は「手遅れ」でも「死のふち」でもない! よくある誤解を医師が指摘 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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がんステージ4は「手遅れ」でも「死のふち」でもない! よくある誤解を医師が指摘

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狩生聖子週刊朝日

イラスト/CHARAPHIC LAB Co. Ltd.

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「がんが治ると言われたのに、再発した」「ステージ4と言われた。もうなすすべがない」。医師からのこうした言葉にショックを受けた、というがん患者の話をよく聞きます。しかし、言葉の意図を医師に確認すると「そんなことは言っていません」ということが多いのも事実です。患者の理解が不足する背景には、医師とのコミュニケーションが不十分で「がん用語」に対する誤解を是正できないことがあります。好評発売中の週刊朝日ムック「がんで困ったときに開く本2019」では、がん患者や家族が誤解しがちな代表的ながん用語について、専門家に正しい意味を解説してもらっています。ここでは、「ステージ4、進行がん」について紹介します。

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「ステージ4は『末期がん』『手術のできない手遅れのがん』と思い込んでしまう患者さんが多いのですが、それは誤りです」(帝京大学病院腫瘍内科准教授の渡邊清高医師)

 ステージ(病期)とは、がんの進行度をあらわす分類です。最初に発生したがんの大きさや周囲のリンパ節への転移の有無、程度、離れた臓器への転移の有無などから決定します。

 がんの部位や種類によってもステージの基準は異なりますが、固形がんの場合、ステージ0~1期は病巣の広がりが限定されていて、手術や内視鏡治療などでがんを取りきれることが多いです。こうした治療によって高い確率で治癒が期待できるものを早期がんといいます。なお、ステージは術後の組織検査の結果などにより、変わることもあります。

 進行がんは早期がんを超えて広がったがんのことです。ステージ4はリンパ節や離れた臓器への転移(遠隔転移)を基準とするものが多いです。

■ステージ4でも生きられる

「しかし、医療の進歩により、進行がんで根治を目指した治療ができなくても、がんを縮小させたり、症状を抑えたりしてがんとともに生きていくことが可能になっています」(渡邊医師)

 ステージ別の5年生存率を見ると、どの部位のがんでもステージ4で一定の生存率があることがわかります。

 予後がきびしいといわれている食道がんでは12.4%です。

「これは2007年~09年の症例から出たデータですので、現在はもっと高いでしょう。ステージ4=死のふちではないことがわかっていただけると思います」(東京女子医科大学病院がんセンター長の林和彦医師)


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