丸山茂樹が思うタイガー・ウッズがトップアスリートたる所以
連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」
さてタイガーです。メジャー15勝目なるかと大いに注目を集めた中、3打差の6位でした。17万2千人の観客動員はカーヌスティでの新記録。タイガーの人気は一ミリも廃れてないですね。改めて実感しましたけど、タイガーは、みんなが見てて楽しくなるような、ワクワクするようなプレーをするんですよね。
結局、単独トップで迎えたサンデーバックナインで崩れました。土壇場に来てからのパワーというのは、まだ戻ってないのかなという気がしますね。大事な場面でダブルボギーをたたいてしまったところなんかは、全盛期の彼にはほぼなかったですから。
これで世界ランキングも50位に浮上し、「WGCブリヂストン招待」(8月2~5日)の出場権獲得が確実になったみたいですね。この試合は米オハイオ州のファイアーストーンCCで開催されてきたんですけど、タイガーはここで8度も優勝してます。ファイアーストーンを使うのが今年で最後ってことで、タイガーは思い出の地でどうしても戦いたかった。すさまじい執念で、その願いをかなえました。これがトップアスリートなんですね。
※週刊朝日 2018年8月10日号
丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める。19年9月、シニアデビューした。
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