僕たちは「絆」みたいなものをわかりやすく出すほうではないですが、もちろん根底にはあります。今回のツアーやアルバムで、3人でのそういう部分、見えない部分も感じていただけたら。

■中丸雄一(なかまる・ゆういち)/1983年生まれ、東京都出身

 今はグループ活動をすごく楽しんでいます。改めて、やりがいのあることだと思っています。

 僕たちがファンの皆さんに心配をかけるのは今に始まったことではないのですが、充電期間はいろいろ考えさせられました。「グループであることの社会的意義」とか。

 でも結局、僕らの意思がどうこうという以上に、ファンの方に支えられているんですよね。これだけ人数が減っても、東京ドームでライブができるんですから。4月の公演では、お客さんの気持ちがいつも以上に伝わってきました。

 これまで心配をかけた分、これからは皆さんの楽しみやストレス解消となりたいですね。“アイドル”って本来刹那的なもので、長く続くものではないのかもしれない。でも、僕たちも先輩方を目標に今後も続けていきたいと思っています。一方で、作品やライブでは「今しかない」という刹那的な気持ちも忘れずにいたい。そのほうがきっと、いいものができると思いますから。

 アルバム「CAST」はPVを2本作ったり、曲数も多かったりと、いつも以上に盛りだくさんな内容になっています。夏のツアーでは久しぶりに各地のファンの皆さんと会えるのが楽しみです。ファンの方々にも、喜んでもらえるんじゃないかな。

 亀梨君はモチベーションが高くて仕事に取り組む姿勢や向き合い方がすごくしっかりしている。上田君は感情的な分、人間味があって筋が通っている。僕はややクセモノですね(笑)。ものづくりの現場では僕なりの考え方を伝えていますから、周りからはそう思われているんじゃないかな。

 この3人で、また皆さんが楽しめる場所を、作っていきたいと思います。

(取材・構成/本誌・野村美絵、太田サトル、伏見美雪)

週刊朝日 2018年8月3日号