林:出口が広がればいいですね。

三浦:そうじゃないと、「いつまでダンスやってるの?」とか「ちゃんと食べられるの?」と心配されて、親御さんの反対を受けると思うんですね。そのために「三浦大知チーム」として何かできることがあったらがんばりたいなと思います。

林:まあ、教育にまで目配りをなさっているんですね。お酒を飲みに行くことはあるんですか。

三浦:もともと飲んでいましたが、30歳を機にやめました。

林:少しストイックすぎるかも。

三浦:いや、そんなカッコいいものではなくて、僕、飲み方が下手くそなんですよ。仲間うちで飲んでると、楽しいから帰りたくなくなっちゃって、長く飲んじゃうんです。結局深酒して、二日酔いみたいな感じになるので、いったんお酒をやめました。そうしたらスケジュールもすごく立てやすいし、起きようと思った時間に起きられるし、よかったなと思っているんです。

林:コンサートのあと、打ち上げで焼き肉屋に行ったりしても、飲みたくならないんですか。

三浦:みんなは飲んでいますが、僕はウーロン茶ですね(笑)。お酒が好きだと思っていたんですが、結局はそういう場が好きなだけだったんだなと思って。

林:三浦さんのような、ダンスがお得意なプロのアーティストの方って、ちょっとトガっていて、実は話しづらいんじゃないかなと思っていましたが、あまりにも礼儀正しいふつうの人で、これも少し意外でした。

三浦:アハハハ。すごくふつうだと思います。ナチュラルな感じでものづくりができたらいいなと思っています。

林:2020年の東京オリンピックの開会式では、三浦さんの歌と踊りを見たいですよ。

三浦:呼んでいただけるように、これからもがんばっていきたいと思います。

(構成/本誌・直木詩帆)

週刊朝日  2018年8月3日号より抜粋