■シーズン中に異例の不祥事続き


 最近の球界ではトホホな話が多い。

 まず6月23日には、借金トラブルで迷惑をかけたとしてロッテの大嶺翔太内野手(26)の引退が発表された。関係者によると、額は100万円単位だという。

「球団は慰留したそうですが、家庭内の事情もあって精神的なダメージが大きく、『野球をやってられません』ということで、同情されています。期待されてたんで、戦力的には痛いですね」(担当記者)

 そして、巨人では今月7日、柿沢貴裕外野手(23)がジャイアンツ球場のロッカーから阿部慎之助、坂本勇人らの野球道具を盗んで売っていた容疑で契約解除となり、逮捕された。

「柿沢の“クセ”は楽天時代から有名で、トレードで巨人に行くと決まったとき『大丈夫なの?』と周囲で心配する声が上がっていました。巨人は彼のクセを知らなかったとか。楽天は何で伝えなかったの?と思いましたが、球界関係者によると『個人情報保護法がある今、うっかりしたことが言えないから難しい』とか。だとしても、巨人の調査不足は否めません」(スポーツ紙デスク)

■マー君以来の20勝投手誕生か
 暗い話ばかりでは終われない。現時点で12勝(21日時点)していて、日本球界では現ヤンキースの田中将大投手以来となる20勝が期待されるロッテのボルシンガー投手(30)の“秘密”を紹介しよう。

 来日当初はストライクが入らず、球威もなく、首脳陣から「こんなの使えるの?」という声が漏れていたという男がこれだけ活躍するのは「真面目で研究熱心だから」(担当記者)。

 スコアラーがまとめたデータや映像で対戦相手を研究するのはどの投手もやっているが、「ボルは自分で取材するんです。彼はカードの2戦目に投げますが、その前の試合で投げた投手に話を聞くんです。もちろん、通訳を介してですけど、こんなことをする外国人投手、見たことないですね」(同前)。

 長髪の見た目と違って野性味はまったくなく(笑)、恐妻家で、奥さんに尻をたたかれているというボル。この奥さんが第二の秘密なのだ。

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