「裕次郎の女房として誇りをもっている」と語る石原まき子さん(中央)
「裕次郎の女房として誇りをもっている」と語る石原まき子さん(中央)

「反対もあったのですが、石原裕次郎の世界を正直にご紹介するためにも、婚約指輪と二人の結婚指輪を展示させて頂きます」

 妻で石原プロモーション会長の石原まき子さん(85)が、来月始まる「全国縦断『石原裕次郎の軌跡』展」の発表会見で、愛の証しを初展示すると明かした。

 女優北原三枝として活躍中の1960年に結婚。「私どもの時代は俳優同士の恋愛はご法度でしたが、堂々と受け取ってほしい、と。ある日突然、頂いたときは感激しました」と婚約指輪を渡されたときの思い出を語った。ロマンチックな言葉はなく、「パッと見せてくれ、私はさっさとはめました」と笑顔で語った。

 同展は、東京・松屋銀座(8月22日~9月3日)から始まり、2年間かけて全国8カ所で開催予定。老朽化で昨夏閉館した「石原裕次郎記念館」(北海道小樽市)の所蔵品約2万点から、映画で使われたドラムセット、衣装など思い出の品々を展示する。松屋銀座では、裕次郎さんの愛車メルセデス・ベンツ300SLガルウィングも登場する。

 発表会見は、裕次郎さんの命日の7月17日、横浜市内の総持寺で法要後に開かれた。舘ひろし(68)、神田正輝(67)ら石原プロの俳優も勢ぞろい。52歳で亡くなった昭和の大スターをしのび、今年も多くのファンが法要に参列した。(本誌・堀井正明)

週刊朝日  2018年8月3日号