【パプアキンイロクワガタ】


学名:Lamprima adolphinae
クワガタムシ科キンイロクワガタ属の昆虫で、主にニューギニア島に生息している。オスは2~5センチ程度の大きさで、オス・メスとも金属色の光沢がある。美しく、飼育しやすいこともあり、日本では「パプキン」と呼ばれ人気が高く、ペットとして大事に飼われている。現地ではおやつとして食べられているのが残念でならない

【ニシキホウセキゾウムシ】
学名:Eupholus schoenherri
コウチュウ目ゾウムシ科の昆虫で、インドネシアや東南アジアなどに生息している。頭から口が長く伸びた姿がゾウに似ているので、ゾウムシと名付けられた。ニシキホウセキゾウムシは宝石のように光り輝き、多くの美術家の興味をひきつけてきた。美しさゆえ、目立って鳥に捕食されないか心配になるが、ゾウムシの仲間は体が非常に硬く、餌とはなりにくい、鳥にとって残念な昆虫だ

【ハンミョウ】
学名:Cicindela japonica
ハンミョウ科の昆虫で、本州の南部や四国、九州などに生息する。獲物を大きなアゴで捕らえる姿がに似ているところと、まだら模様から、斑猫という名がついた。ハンミョウは人間が近づいても、道沿いの少し離れたところに止まるから、ミチオシエ(道教え)という別名もある。飛ぶスピードは速いが、艶やかで目立つうえ、逃げるタイミングが遅く、昆虫好きの人間に捕まってしまうことも。逃げるのがうまいのか、それとも下手なのか

■名前がざんねん!?
新種が見つかると、名前がつけられる。できれば、もう少しいい名前にしてほしかった

【アナアキカメノコゴミムシダマシ】
学名:Helea sp.
コウチュウ目ゴミムシダマシ科の昆虫で、オーストラリアに生息する。ゴミムシダマシとはゴミムシに見た目が似ているところからついた名前だが、速く動き回るゴミムシとは異なり、動きは緩慢で、あまり似ていない。コウチュウ目には◯◯ダマシや◯◯モドキなどの名が多く、昆虫全般ではニセ◯◯という名前のものも存在する。現在は新種が発見された場合、ニセ、ダマシ、モドキという名前をつけないようになっただけに、ニセ、ダマシ、モドキという名がつけられたままの昆虫たちは、なんだか切ない

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