大相撲の元関脇・貴闘力さん(50)は、競馬や競輪、カジノなど様々なギャンブルにのめり込み、5億円負けた経験があるという。カジノ法案についてはこう語る。

「外国人観光客を集めるなら、ギャンブル場は必要だろうね。でも、ギャンブル依存症の対策に『週3回、月に10回まで』なんていう入場制限を設けようというのはムリ。月に10回は、3日に1度カジノに行っていること。そんなのはやりすぎでしょう(笑)。カジノは夜中でも開いてますしね」

 ギャンブルをやめられなかった自身の経験からも、効果的な対策は考えにくいという。

「ギャンブル依存症というのは病気だから、自分で防ぐのは難しいんです。私も『二度とやらない』と何回も言いました。本人にお金を持たせないことしかないでしょうね。カジノでお金を貸すというのはおかしい。ギャンブルをやるのに貸し借りをさせないことが大切です」

(本誌・上田耕司、大塚淳史)

週刊朝日  2018年7月27日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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