さらにお茶漬けシリーズではこんな方法もある。「天丼用ご飯」の代わりに、梅干しやめんたいこなどの具材が入ったおむすび(税込み130円~)を注文。丼の中に入れ、同様にネギと天かすをのせてだしをかけて食べるのだ。

「もちろんうどんも工夫次第で、一つのメニューでいろんな味を楽しむことができます」(同)

 例えば、「釜玉うどん」(税込み、並350円)。卓上のしょうゆをかけて、たまごを麺に絡めながら食べるものだ。それだけでもおいしいが、途中からだしをかけることで、たまごスープ風のうどんが楽しめる。「釜揚げうどん」(税込み、並290円)は、温泉たまごのトッピングをあわせて注文すれば、「釜玉うどん」の味も楽しめる。「めんたいこ」のトッピングも可能だ。

「こんなふうに、いろんな組み合わせを楽しむお客様も多いです。組み合わせ方は無限大です」(同)

 酒好きにうれしい裏サービスがあるチェーン店も。中華レストラン「バーミヤン」では、焼酎がボトルキープ(税込み1299円)できるのに加え、通常249円(税抜き)のドリンクバイキングが159円(税抜き)で利用可能。他のチェーン店より中国茶の種類が豊富で、いろんな種類の焼酎割りが飲める。お酒と料理を含めた1人あたりの平均単価は、千~1500円程度でコスパが高い。もちろん、「お通し代」はいらない。

「焼酎のボトルキープは好評で、多い店では200本以上をキープしています。小皿のメニューも充実しているので、中華料理をつまみに、焼酎割りを楽しむ方が多い。仕事帰りのサラリーマンや年配のご夫婦など、幅広い世代に楽しんでもらっています」(バーミヤン広報)

 中華食堂のチェーン店「日高屋」にも裏メニューがある。中でも人気なのが「キムチチャーハン」。メニューにあるチャーハンとキムチを、混ぜてもらうというカラクリだ。店によっては、「たまごときくらげ炒め定食」が注文可能なところも。いずれも全店共通ではなく、あくまで対応可能なところに限られる。

「会社としてはイレギュラーな対応をなるべくしないようにしています。ですが、一部店舗では個別の状況に応じて、裏メニューを提供しているのです」(日高屋を運営するハイデイ日高の広報担当者)

 サービス・メニューが基本的には全店共通のチェーン店にとって、裏メニューは推奨しにくいものなのかもしれない。

 誕生月に、うれしいサプライズが用意されているチェーン店もある。

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