温泉たまごとめんたいこをトッピングした「ネギ天かすだし茶漬け」
温泉たまごとめんたいこをトッピングした「ネギ天かすだし茶漬け」
丸亀製麺の天丼用ご飯
丸亀製麺の天丼用ご飯
バーミヤンでのボトルキープ
バーミヤンでのボトルキープ

 あの人気チェーン店には、実はメニューには載っていない「裏メニュー」や「裏技」が存在するらしい!? 試してみると外食がもっと楽しくなること請け合いだ。知らなきゃ損する裏メニュー&裏技を一挙紹介しよう。

【丸亀製麺の裏メニュー<天丼用ご飯>はこちら】

*  *  *
「“天丼用ご飯”ください」

 先日の昼時、都内にあるセルフうどんチェーン「丸亀製麺」で、こんな注文を聞いて記者は驚いた。え、ここ、うどん屋ですけど? 注文したのは、40代くらいのサラリーマン風の男性。店員は、「あいよー! 丼ご飯ひとつね」と、慣れた手つきで、本来うどんが入るはずの丼に白米をよそって渡す。そして男性は、天ぷらが並んだコーナーの前で、こう頼んだ。

「エビ天とイカ天、野菜かき揚げ天の“揚げたて”お願いします」

 店員はまたも慣れた様子で、「あいよ! ちょっと待ってね」と言い、手際よく揚げ始めた。熱々の天ぷらができると店員は、「丼にのせますか?」と確認。ホカホカご飯の上に天ぷらがのって立派な「天丼」のできあがり。席についた男性は、天丼用のタレとネギ、七味を少々ふりかけてほお張り始めた。

 どうやらチェーン店には、知っていれば何倍も楽しくなりそうな裏メニューがあるらしい──。実態を探るべく、人気チェーン店に聞き込みを開始した。

 まずは、本企画のきっかけになった丸亀製麺。件の男性が頼んだのは、「天丼用ご飯」(税込み130円)だ。ご飯をもらったら、トレーにのせ、ここで天丼用のタレ「天タレ」をもらう。そして好きな天ぷらを丼か皿にのせ、会計という流れだ。

 ここで重要なのが天ぷら。陳列してあるものを取ってもいいが、揚げたてを注文することもできる。時間は少々かかるが、天ぷらは揚げたてが命。手頃な値段で熱々の天丼が食べられる。最強のコスパメニューかもしれない……と感慨に浸っていると、耳寄りの情報も教えてくれた。

「実は130円で食べられるだし茶漬けもあるんです」(丸亀製麺広報)

 題して、「ネギ天かすだし茶漬け」。注文するのは、「天丼用ご飯」のみ。その他は全て、無料トッピングで仕上げるという“ツワモノメニュー”だ。

 注文口でご飯を丼によそってもらうと、無料トッピングコーナーへ直行。ネギと天かすを好きなだけのせ、最後にうどんだしを専用サーバーからかける。サーバーがない店はご飯を頼む際に、「だしもください」と言えば無料でもらえる。少々、貧乏臭いような気がしないでもないが、「公認のメニューですし、ご遠慮頂かなくて構いません」(同)とのこと。

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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