■国宝 土偶 縄文の女神


山形県舟形町 西ノ前遺跡出土
縄文時代(中期)・前3000~前2000年
山形県蔵(山形県立博物館保管)

高さ45センチという日本最大の土偶。顔が描かれず、控えめでありながら押し出しのある八頭身の造形は現代アートにも通じる

■重要文化財 遮光器土偶
青森県つがる市木造亀ケ岡出土
縄文時代(晩期)・前1000~前400年
東京国立博物館蔵

目の部分が遮光器のように見えることからこの名称がついた、最も著名な土偶。この形のものは東北地方から多く出土している

■重要文化財 ハート形土偶
群馬県東吾妻町郷原出土
縄文時代(後期)・前2000~前1000年
個人蔵

ハート形の顔がユニークなスタイルで、遮光器土偶と並んで人気が高い。後頭部には把手状の装飾が施されている

(文/本誌・鮎川哲也)

週刊朝日 2018年7月20日号