薬味いっぱいの蕎麦サラダ(撮影/小山幸佑)
薬味いっぱいの蕎麦サラダ(撮影/小山幸佑)

 暑い日が続くとカラダが疲れて、何も食べる気にならない……なんて言わないで。きちんと食事をしなければ、カラダはますますバテるだけ。手軽に作れて、野菜もたっぷりとれる「さっぱりレシピ」で夏を乗り切りましょう!

【彩り鮮やか! 夏バテ防止のさっぱりレシピはこちら】

「やっぱり暑い時期は、仕事から帰ってきたらすぐに食べられるものがいいですよね」と、家庭料理家の本田明子さん。

 まず本田さんが紹介してくれたのは、「焼き塩鯖の野菜南蛮」だ。

「これは作りたてももちろんおいしいのですが、朝、まだ涼しいうちに作っておいて、仕事から帰ってくるまで冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめです」

 南蛮酢で和えた野菜に、焼いた塩鯖を漬けておくだけ。冷蔵庫に1日入れておけば、鯖にも野菜にも味がジュワッとしみて美味。

「特に野菜に味がしっかりしみこむので、暑い日のおかずとしては最高です。

 帰ってきて、冷蔵庫を開けたらすぐに食べられるのが、嬉しいでしょう? 外の熱気でバテ気味のときに、あまり火の前に立ちたくないですしね(笑)」

 う~ん、確かに。またこの南蛮酢のしみた鯖と野菜のウマイこと。酢とレモンの酸味と赤唐辛子、生姜の千切りのピリ辛味のからみ具合が絶妙だ。もう一品の「とりごぼうの山椒煮」はとにかく簡単に作れてしまうところがいい。

「夏ごぼうは香りがいいんですよね。ごぼうはささがきにし、鶏もも肉と調味料と合わせて煮るだけです」

 5~6月に山椒の実の佃煮を家で作っている人も多いだろう。そこで仕上げに山椒の実を加えてひと混ぜすれば、あっという間に豪華なおかずのできあがり。ごぼうと山椒の香りが、食欲を刺激する。

「余ったら、お米と一緒に炊いて、炊き込みごはんにするとおいしいです」

 お次はさっぱり麺だ。

「夏はついつい、冷たい麺を多く食べてしまいがちです。でも麺と一緒にたくさんの野菜を食べることが大切なのです。水分も補給できますし、食物繊維もビタミンもとれますからね」

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