小池百合子都知事
小池百合子都知事

 6月30日、小笠原諸島返還50周年記念式典のため父島を訪問した小池百合子(東京都知事)。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。

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 どこの漁村のお母さんかって? いやいや、都知事閣下だよ。この写真は疲れているが、ほかの場面ではジャケットのボタンをピッと留めて、もっとカッコいいんだって。あたしなんて、逆に見直しちゃったもんな。だって思い出してみてよ。小池フィーバー当時の、ギトギトしてたこの人をさ。

 大ぶりなアクセサリーだの、ド派手なスカーフだのを、毎日毎日取っ替え引っ替え。キャスター出身で、自分の見せ方を知っているだけに、世間が期待する素敵な百合子にならなきゃって、そりゃあ必死だったんだろうね。ところが小池バブルは崩壊。ま、落ち目の人ほど、服からその人の本質が見えるっていうのが、あたしの持論なんだけどね。だとすると、自分をセンス良く見せる術をわかってるよ。

 前は不自然だった帽子にもナチュラル感があるし、七分丈のパンツにフラットシューズがお似合い。肩の力が抜けて自分らしい格好ができるようになったんだろう。ただひとつ、黒のインナーはこのテイストには合わない。今年は緑が流行なんだもの。こういう時こそ百合子グリーンじゃないですか?(構成/福光恵)

週刊朝日 2018年7月20日号