小遊三「大きな声で、病院で注意されたらしい(笑)」

米助「酒を飲んでいたから大きな声出るわね。その時、血圧は上が120あったから、大丈夫だろうと思った。亡くなる前はすーっと眠るようで全然苦しんでいない」

歌春「2カ月の間、少しは良くなったり、危篤までは行かないんですけども悪い状態と、何度か繰り返していた。また、いつものように8月には国立でできるんだろうなと思っておりました」

米助「歌丸師匠は弟子には厳しかったですが、弟弟子とか回りのお弟子さんには実にやさしい人でした。小言をいっているのを聞いたことがない。そういう方でした」

昇太「いつも、声をかけてくださる時は丁寧語でした。『昇太さん、◯◯ですね』というふうに、後輩なのに全部丁寧語なんです。一方でお弟子さんには厳しかったので弟子にならなくて良かったなと思う」

小遊三「私も弟子だったら、とっくに辞めてます(笑)」

※昇太、小遊三、米助、歌春が語る歌丸師匠の爆笑秘話「実は亭主関白、野球で例えると、王貞治かな」【後編】へつづく

(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定記事

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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