そして今年2月、現在の妻と結婚した野崎氏だが、「妻とはもうダメや」と知人に愚痴るなど「別れ話」が浮上。そこに登場したのが、「ミスコン」の入賞者というBさんだった。

「奥さんが東京に戻っている間に、Bさんが入れ替わりで和歌山にやってきた。Bさんのほうがいい、妻は350万円支払えば離婚できることになっていると野崎さんは話していましたよ」(前出の知人)

 だが、Bさんは和歌山に戻ってきた妻と偶然、鉢合わせした後、姿を消したという。野崎氏の会社で10年以上、働いた元従業員はこう話す。

「2番目の奥さん、Cさんについても県警に聞かれた。Cさんはクラブのホステスさんだったのを社長が口説き落とした。和歌山で一緒に暮らしたが、最後は社長の浮気が原因で離婚し出ていった」

 だが、Cさんと野崎氏は6月、久しぶりに再会する予定だったという。そのきっかけとなったのは野崎氏の愛犬イブの死だ。

「犬好きのCさんのために野崎さんはイブを飼った。だが、イブが死に、6月に予定していたお別れ会に、Cさんも呼ぶと社長が言ってました。Cさんも社長が怪死した後、会社に『イブのお骨がほしい』などと連絡したそうです」(元従業員)

 謎の死は解明できるのか。(本誌・今西憲之)

週刊朝日 2018年7月13日号

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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