──これについて、内田氏、井上氏はこのやりとりを否定しているんですか。

「基本的に認めてません。そうした態度が内田氏、井上氏をまったく信用できない理由であります」

──内田氏、井上氏は反省してないとおっしゃいましたけども、どのような感じで否定しているのか。

「アンケート結果につきまして、内田氏、井上氏にこういうアンケート結果が出ているがどうかという質問はしていません。その場にいた選手はこう言っていますけども、あなたはどうかという質問は多々しております。そういう中で選手たちが大勢で言っていることと、内田氏が言っていることとは全く合わないというところが、内田氏が言うことが信用できないと認定しているわけであります」

──堂々と否定しているのでしょうか。

「内容によりますけども、大事な点についてはその通りであります」

──今後の予定にかかわることで、日大関係者の不当な圧力について、触れられ、結びで日大アメフト部の再建への一歩ということで、内田氏の影響力を遮断したということですが、どのように遮断していくべきと考えているのか。

「少なくとも、これまで内田氏の影響力は極めて高かったんだろうと思います。こういった影響力は完全に排除しないとならないと思っています。また、井上氏の内田氏にくっついていた関係もございますけれども、その力を借りての影響力もあっただろうと思います。これも完全に排除されるべきだと考えている。また名前は書いてないですけれども、それに関係する人達の影響力も相当あったと思います。それも排除されるべきだと考えております」

──コーチ、選手が萎縮しきっており、監督の指示に従うことが当然だったのか。

「アンケート結果の一部を紹介するのが適切かと思います。そこから引用させていただきます。2つの点で答えさせていただきます。一つは選手の方々に、『内田監督または井上コーチに対して意見を述べることができたか』ということについては、圧倒的多数の学生、選手たちがそういうことはできなかったと答えております。ほぼ全員が、内田監督、井上コーチの指示、指導に対して、意見を述べることができなかったと答えております。もう一問は『仮にあなたが、内田監督または井上コーチから試合に出場させる条件として、相手チームの選手を負傷させるために反則タックルをするよう指示されたら、その指示に従っていたのか』という質問です。これに対しては、従っていたという人が約3分の2で、従っていなかったという人は3分の1。それでも相当多数の方が同じことをしましたと答えているわけです。以上のアンケート結果から内田監督、井上コーチの支配が相当強いものがあって、相手をケガさせろと言われてもそれに従うのが一般的なものであったことをご理解いただけると思います」

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