──看過できない事実ということで不当な介入があったということですが、日大関係者というのと日大職員というのが出てきますが関係者というのは日大OBという認識でよろしいでしょうか。

「これは特定するのは避けたいんですが、関係者と職員というのは当然別の人だとご理解ください」

──この人達にもヒアリングをしているのか。

「ただいまのご質問は現在まだ調査の途中でありますので、ちょっとお答えを控えさせていただきます」

──先ほど、学長のヒアリングをするのは当然というようなことをおっしゃったんですが、理事長についてはノーコメントということなんですが、ガバナンスのことを考えた時に、学長に聴くのは当然で、理事長はノーコメントというのは、どのような認識でおっしゃっているのか。

「これはガバナンスの問題ですので、全体としては当然ながら、理事長も学長もまったく無関係ということではございません。しかしながら、最終報告の時に整理して申し上げたいが、基本的に組織ラインとしては運動部のラインは学長のラインでございます。学務、教務のラインであります。理事長のラインはそれとは違います。理事のラインは人事であるとか経営であるとかのラインであります。もちろん、無関係ではないが、ちょっと別の話。けっして、ガバナンスを検討していく上でやっていかないわけではないんですけれども、これからの検討課題ということで今の時点ではご理解いただきたいと思います」

──内田氏、井上氏のヒアリングでは直接、質問を何度していますか。

「内田氏、井上氏についてはヒアリングを行っております。今回認定したようなことについては再否定している」

──何度くらい、両氏に直接聴いていますか。

「回数についてはお答えを差し控えさせていただきますけれども、丁寧にヒアリングをしまして、反省しているとは私どもは認定していない。要するに反省していないなと思ったということでございます」

──報告書にはタックル直後、「その様子をサイドラインから見ていた井上氏は、その左側方に立っていた内田氏に近寄り、『Aがやりましたね』と声を掛けたところ、内田氏もこれに『おお』と言って応じた」とありますが、これは何か客観的なものに裏付けられているのか。

「ヒアリングの過程でこういうことがありましたと明確に話してくれる人がおり、また映像等からも、そのシーンが裏付けられているということであります」

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