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第三者委員会の勝丸委員長の記者会見での一問一答の主旨は次の通り。

──先ほど一部のOBから不当な介入があったと述べたがどのような介入があったのか。

「(報告書を読み上げる)本年5月14日、井上氏は、内田氏の指示で、本件に関係する選手らを日大の三軒茶屋キャンパスに呼び出し、別の日大関係者が『本件タックルが故意に行われたものだと言えばバッシングを受けることになるよ』などと言い、暗に内田氏らの関与がなかったかのように説明することを求め、口封じを図った。また、同月16日、日大アメフト部員数名が市ヶ谷の日大本部で本件に関する事情聴取を受ける直前に、日大職員が、同部員数名に対し、内田氏の指示については話さないよう求めた。このように一部の関係者が不当な圧力によって事件のもみ消しを図ろうとしたのは、事後対応上の問題点として看過できない事実であり、今後、日大のガバナンスのあり方を検討する上で十分勘案していかなければならない」

──一部の不当な介入をしたOBについて、第三者委員会としては具体的にどのような処分をするのか。

「今後、日大アメフト部が再生を図っていくためには、このような不当な圧力をかけてきた人を排除することが必要であろうと考えております。必要な情報は今後の調査の過程で大学当局に提供し、大学当局も独自の情報をお持ちでしょうから、それらと合せて適切な処置をお願いしていくつもりであります」

──不当な介入をしたOBは日大フエニックスの再建に関わらないようにするのか。
「当然です。一切、関わってはいけないと思っておりますし、また影響力を持ってはいけないと思う」

──この中間報告書はすでに日大側には提出されているか。

「この報告書が完成したのは今朝でありまして、午前9時頃。夜中までかかって、ああでもない、こうでもないと書いたんですが、完成後、午前9時頃、日大にお渡ししました。報告書を渡しただけです。だから日大の方々もこの報告書を読んでおられるのではないかと思います」

──調査をされていて、生徒からどのような声が多かったか。

「その点については学生145名に対するアンケート調査を行いました。そのうち、現在のところ約120名余りの方から回答をいただいております」

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