ミッツ・マングローブ「無欲な声・有働由美子の本領」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミッツ・マングローブ「無欲な声・有働由美子の本領」

連載「アイドルを性せ!」

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ミッツマングローブ週刊朝日#ミッツマングローブ
ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

『有働由美子最強説』の要因とは…?(※写真はイメージ)

『有働由美子最強説』の要因とは…?(※写真はイメージ)

 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌連載「アイドルを性(さが)せ」。今回は、「有働由美子」を取り上げる。

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 かねてから『心の姐』とお慕い申し上げている有働由美子さんがNHKを退職されフリーになりました。かつて男性との逢瀬を楽しむ際、東急ハンズで購入したロングウィッグを被りパパラッチをまこうとするも、見事に激写されてしまうという、女装オカマなんかより遥かに異次元レベルのカルマを体現。そして今や女装オカマを差し置いて『付け睫毛クイーン』としても君臨。21世紀の紅白歌合戦で“つけま”を最も効果的に使用したのは、きゃりーぱみゅぱみゅでも坂本冬美でもなく有働由美子(そして美輪明宏先生)です。こんな愛くるしい女性がいるでしょうか。

 現在49歳独身の有働さん。私が知る限り、日本でいちばん結婚だの恋人だのと追い回され続けている女性でもあります。『(外見的にも年齢的にも)結婚していても不思議ではないのに結婚しない女性』に、「どうして結婚しないの?」「いつ結婚するの?」と訊くことは、世間にとって格好の快楽なのでしょう。特に男女雇用機会均等法の施行以降、男以上に地位や安定を確立した独身女性を、一様に「仕事はできるけど不幸な人」と決め付ける風潮は高まるばかりですが、一連の有働さんに対する『デリカシー不問』な扱いは、裏を返せば『有働由美子は天下を獲った』と男社会が認めた証拠でもあるのです。

 一方で、そんな敗北感と嫉妬を男社会に抱かせておきながらも、『有働由美子』は尚も男たちの欲情の対象である事実も忘れてはなりません。若くなくて、地位があって、性的魅力を備えた独身女性。しかも同じ女性からの好感度も抜群に高い。これを最強と呼ばずに何と呼ぶ?です。仮に有働さんが結婚した暁には、福山雅治や西島秀俊など足下にも及ばない『有働ロス』が発生し、ラッシュ時の山手線がガラガラになるでしょう。そんな社会的影響力を知ってか知らずか、有働さん本人は『仕事に邁進する独身40代女性』の等身大を自らネタにしてしまえる気風の良さがあり、実はそのバランス感覚こそが『有働由美子最強説』の要因だと私は踏んでいます。


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