こうした簡単なゲームは携帯電話のアプリで多くみられます。「移動時間に」「暇つぶしに」と、手軽に活用できるよう意識して作られているのでしょう。キャンプ場や仲間をつくる点は、コツコツ積み重ねていく能力は上がると思いますが、ここまで全部詳しく「やるべきこと」を説明されてしまうと、頭を鍛える要素はないでしょう。どちらかというと、疲やれた大人に癒しをくれるためのゲームかと思います。

 このように、ゲームといってもさまざまな種類があり、内容によって脳の鍛えられる部分が異なるわけです。私は、やはり「バラバラの情報を組み立てて次の行動を考える」ドラゴンクエストシリーズが、論理力を鍛えつつ、名作ぞろいでストーリーも楽しめてかなりお得ではないかと思います。ただ、ドラクエを最初からやろうとしても、1は最後まで一人なので難易度が高く、3も名作ですが実は1、2と関係していて楽しめる点があるので、まずは4か5あたりから始めるのが個人的にはおススメです。

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杉山奈津子

杉山奈津子

杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat

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