クルーズ船を受け入れる港にとっての課題の一つが、大型化への対応。国内最大のクルーズ船「飛鳥Ⅱ」が約5万トン、全長241メートルに対し、最近の外国のクルーズ船は10~20万トン、全長300メートル超が増えた。大型船を受け入れられる港湾設備の拡張競争が起きている。

 超大型船となれば、東京港のレインボーブリッジや、名古屋港の名港中央大橋などをくぐれない。東京港や名古屋港がクルーズ船受け入れ拡大をめざす際の支障の一つになっている。

 世界のクルーズ人口は16年に2470万人。中国が12年の22万人から16年は210万人に増えるなど、近年はアジアが大きく伸びている。(本誌・中川透)

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