選手時代は、ファンの方とお会いしてお話しする機会はほとんどありませんでした。ただお手紙を読んだりするだけで。私も真央展で全国を回って、これだけたくさんの方が応援してくださっていたんだな、と改めて感じましたし、皆さんと会場で時を共にして、ファンの方にご恩返しをしたいという気持ちが強くなりました。

──真央さんと会って思わず泣き出される方もいらっしゃいましたね。

 えぇ。最初はちょっとびっくりして、「大丈夫ですか」って。「ごめんなさい、逆に泣かせてしまって」という感じだったんですけど、「すごくうれしい!」って言っていただき、それだけ強く思って応援してくださっていたんだなぁというのがわかって、私はうれしかったです。

──ジェットコースターみたいな人生から、これからは、自転車をこぐように過ごしたいとおっしゃっていました。

 これからはゆっくりと景色を見ながら歩んでいきたいんです。

──真央さん、自転車だと物足りなくならない?

 あはは。もう少ししたら、ジェットコースターに戻っちゃうかもしれませんね(笑)。まだまだいろいろやりたいことがあるので!

──やりたいこと、とは?

 趣味もたくさんあるし、行きたいところもあります。「サンクスツアー」以外の違った種類のアイスショーもやってみたい。新しいことに、どんどんチャレンジしてみたいんです。

──今年もホノルルマラソンに挑戦しますか?

 まだその話はないですね。でも機会があったら、前向きに考えます。

──挑戦したら、3時間台を狙ってしまう?

 もちろん! 挑戦するのであれば、前回の記録(4時間34分13秒)は確実に上回る記録を目指しますよ!

──フルマラソンの次はトライアスロン?

 ははは。それはあんまり考えてなかったなぁ(笑)。大変ですからね。でも体を動かすことは好きなので、もし何か新しいスポーツにチャレンジする機会があれば、やってみたいですね。

──真央さん、すごいチャレンジャーですね。

(力強く)私、チャレンジすることがだいっ好きです。今でもどんなことにでも挑戦したいと思っています。私はチャレンジャーなんです。それが自分のモチベーションだったり、刺激であったりします。挑戦というより、今取り組んでいるのは、月1回のお料理教室に通うこと。私、「ささっと料理」が得意なんです。冷蔵庫にあるものを使っての「アレンジレシピ」が得意です! 蒸し物とか、ヘルシーなものを作ります。これは競技時代からやっています。

──わぁ。いつでもお嫁に行けますねぇ。

 行けますかねぇ。

──ご予定あったり??

 ないですねぇ。30代で結婚できればいいかな、と。やりたいことがいっぱいあるし。挑戦したいこともあるから、まだ結婚はいいかなって思っています。

(聞き手/本誌・大崎百紀、堀井正明)

週刊朝日 2018年6月15日号より抜粋