「野崎さんは高齢ですから、一気に食べたり、飲んだりしない。唯一、一気に飲むのが栄養ドリンク。味が濃い栄養ドリンクなら、ひょっとして一気に飲んだ可能性はある。また、覚せい剤をカプセルに入れて、栄養ドリンクとともに一気飲みしたことも考えられる。野崎さんが普段から、覚せい剤を使用していた痕跡はうかがえないので、事件性はますます高まっている」(前出の捜査関係者)

 野崎さんの親族はこう話す。

「幸助の寝室の捜索は、徹底的にやっていた。小さなゴミや紙くずまで、何時間も調べていた。県警は幸助の親族に何度も覚せい剤のことを聞いていった。幸助の会社の従業員、家政婦、そして妻らは尿検査され、髪の毛も採取されたそうだ。そして、携帯電話の記録も任意提出したと聞きました」

 6月3日、4日に家宅捜索が行われた妻のSさん(22)や家政婦や従業員などから再度、明日以降も事情聴取をするという。

 このトリックの謎が解明される日は来るのだろうか。(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事