家電量販店でのバイト経験を生かす芸人の「かじがや卓哉」さん。手に持つのは家電製品総合アドバイザーの「認定証」
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週刊朝日のアンケートに寄せられた主な“ざんねんな家電”(週刊朝日 2018年6月8日号より)
週刊朝日のアンケートに寄せられた主な“ざんねんな家電”(週刊朝日 2018年6月8日号より)
SUUMO編集部のアンケート(週刊朝日 2018年6月8日号より)
SUUMO編集部のアンケート(週刊朝日 2018年6月8日号より)
家電ライター・藤山哲人さんの順位(週刊朝日 2018年6月8日号より)
家電ライター・藤山哲人さんの順位(週刊朝日 2018年6月8日号より)

 ミキサーやロボット掃除機、美顔器……。これは欲しいと喜んで買ったのに、今は全然使っていない家電製品がありますよね。どんなものが押し入れで「ホコリをかぶる」のか。ベストセラーの『ざんねんないきもの事典』ならぬ、「ざんねんな家電事典」を紹介しよう。

【アンケート結果】みんなが選んだ“ざんねんな家電”はこちら

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 せっかく買ったのに使わなくなったのには訳がある。家電ライターとして数多くの製品を評価してきた藤山哲人さんの意見をもとに、ざんねんな家電と理由についてまとめた。1位に挙げたのは美顔器などの美容家電だ。

「美容家電にはいろいろな種類があって、蒸気や超音波を出すものもあります。中には本当に効果があるのかどうか、はっきりしないものもあります」

 購入者は女性が中心だ。価格は数万円するものもあり期待が高いだけに、効果が実感できないと失望も大きい。脱毛器のように効果がわかりやすいものもあって、一概にざんねんとは言い切れないが、不満を感じる女性が目立つ。

 藤山さんが2位に挙げるのは健康器具。おなかにパッドを装着し電気を流して刺激することで、腹筋が鍛えられるとされる機器などだ。スポーツ選手らを用いたCMで、効果をアピールしている商品もある。

「レビューを書くために1カ月実際に使ってみましたが、効果が実感できずその後は使っていません。使用時に痛みがあるので嫌だという人も多いようです」

 3位はホームベーカリー(パン焼き器)。

「小麦粉やイーストなど材料費がかかります。結局はお店で買ったほうが、安くておいしいと感じる人もいます」

 ホームベーカリーに限らず、アイスクリームメーカーやヨーグルトメーカーなどの専用調理家電は、材料費がかさんだり、準備に時間がかかったりする。

「専用調理家電はその時々で流行があります。アイスクリームメーカーやヨーグルトメーカーは近年人気でしたが、流行が過ぎると使われなくなる。作るのは面倒だし、片付けにも時間がかかるので、1回使っただけでホコリをかぶることも。過去にはワッフルメーカーやハンバーガーメーカーなども注目されましたが、今ではあまり売れていません」

 専用調理家電のテレビCMや実演販売で紹介される料理は、プロが作るので見栄えがいい。食べてみて同じものができると思っていても、実際にはハードルが高いのだ。

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