「どうしてわかるんだろう」今井美樹が布袋寅泰の『PRIDE』に思ったこと

野村美絵週刊朝日#林真理子
 3年ぶりのオリジナルアルバム「Sky」を6月にリリースする今井美樹さん。作家・林真理子さんとの対談では20年前に大ヒットした『PRIDE』についても話が及びました。

*  *  *
林:ご無沙汰しています。

今井:お久しぶりです。

林:ご主人さま(布袋寅泰さん)には、エンジン01(文化人のボランティア団体)でお世話になっています。布袋さんって大スターなのに、とても穏やかで気さくで、びっくりしちゃいましたよ。

今井:初めての方には、やはり緊張感があるかもしれませんね(笑)。でも本当はとてもジェントルマンですよね。

林:それにしても今井さん、どうしたらこのプロポーションを維持できるんですか?

今井:最近安定してきたんです。ロンドンに行った当初は持っていたものが全然入らなくなったんですが、ちょっとずつ生活に慣れてきたんでしょうね。

林:もう英語でふつうに生活できるんですね。

今井:いやいやいや、娘と布袋は全く問題ないんですが、私はまだ人の手を借りないとなかなか。ロンドンに行ったのが49歳でいま55歳、50代の脳はそんなに動いてくれません(笑)。

林:私、年齢を知ってびっくりしちゃった。40代だとばかり思ってましたよ。

今井:「55」という数字の響きがどこか硬質でユニセックスなのかな。女性というのを取っ払って、人として55歳になったという感じ。私、年を重ねていくことがいやだと思ったことは、一度もないんです。

林:それにしても布袋さんに「行くぞ」と言われたとき、よくついていきましたね。

今井:知ってて結婚しましたからね。「いつかロンドンでやりたい」という話は、結婚前から聞いていたんです。彼はいま56歳で、50歳から60歳という10年間を、ギタリストとして、ステージパフォーマンスをする人間としてどう過ごしていけばいいのか、ものすごく考えたと思うんです。あるとき、「日本に残らなければならない理由が、僕にはもう見つからない」と言ったんです。それで丸1年くらいかけて準備をしました。

林:突然というわけでもなかったんですね。

今井:そうですね。でも私にとってはカットアウトされた感じでした。そして彼にとっても移ってから「今までのキャリアを生かしながら」とはいかなくて、ゼロからの出発でしたけどね。本当に一歩一歩という感じでしたが、彼の一歩は深く足跡がつく力強いもので、ライブをやったところでは必ず人々の印象に残っていきました。

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