■日大アメフト部が聞き取りをやらないので、会見を開いた

 代理人宛に大学本部からこの日に、21日に本人から聞き取りをしたいという申し入れがありまして、お受けいたしました。5月20日、規律委員会から再度ヒアリングをしたいという申し入れがあって、私とお父さんとご本人が行って、詳しい説明をもう一度しました。そして昨日ですが、大学本部から事情聴取を受けています。この時も、あくまで部としての説明ではないと。部としての聞き取りではないということを確認いたしました。ただ、大学の聞き取りの結果は部には伝えますというふうにおっしゃっていたので、「どうぞ」と申し上げています。

 この時、私の方から「部からの聞き取りがないのはおかしいのではないか」ということを申し上げました。それは5月15日付回答書、関学大に対する回答書と、報道機関に対する日大アメフト部からの文章に、いずれも指導者の指導と本人の理解との間で乖離があると書かれていながら、本人に一度も部としての確認はない。これはおかしいのではないか。

 そして、報道機関宛の5月17日文書には、本人への聞き取りを含めて、24日までにそれを終えて回答を再度いたしますと書いてあるのに、21日の時点でまだ何もないと。これはおそらく、部としての聞き取りはやらないであろうという判断をいたしまして、あえてその日急きょ決めて、この会見を設けさせていただいた次第です。

 以上が経過ですけれども、あくまでこの会見はご本人とご両親からの被害選手たち、関係者、被害選手のご両親と関係者、それから関学大チームに対する謝罪を前提とした事実の説明でございます。内容については、反則行為についての指示があったとういことを明確に申し上げるつもりでおります。以上で、私からの前提の説明を終わらせていただきます。

日大加害選手の“懺悔”会見全文(中)に続く