快楽とは違う? 認知症やがんを予防する“心のときめき” (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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快楽とは違う? 認知症やがんを予防する“心のときめき”

連載「「健脳」養生法――死ぬまでボケない」

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帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

心のときめきが最大の要因(※写真はイメージ)

心のときめきが最大の要因(※写真はイメージ)

 朝5時30分には病院に着いて、7時30分にはその日の仕事の仕込みを終えます。そのときのうれしさは、一日で最初のときめきです。そして一日中、汗水たらして働く。労働そのものが好きなのです。ですから、休日は大嫌い。

 いつ頃からか原稿の依頼が舞い込むようになり、感謝感激です。出だしは気が重いが、折り返し点を過ぎると、原稿用紙に向かうのが楽しくなります。

 太極拳は連綿とした動きのダイナミズムが心のときめきに変わります。太極拳を通じて心が深まっていきます。この道には終わりがありません。

 そして晩酌。わが養生法の粋にして生きがいです。酒歴六十余年にして、やっと佳境の入り口に立ったところです。その席に旬の刺し身があれば、いやが上にもときめきが高まります。

 そして最後に恋心。今は亡き伊那谷の老子、加島祥造さんは「ときめき!? そいつはなんといっても女だよ!」と言っていました。実際、92歳で逝くまで恋をしていらっしゃったのですから敬服します。

 私も60歳を過ぎてから、女の色気がわかってきたのか、急に女性が好きになりました。最近も衰えるどころか、円熟味を増しています。

 ただし、ベルクソンが述べているように心のときめきは単なる快楽とは違います。ときめきには、自己の深まりが伴っているのです。そこが重要です。

週刊朝日 2018年5月25日号


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帯津良一

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

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