ミレニアル世代は学生時代、会員制交流サイト「ミクシィ」、ツイッター、フェイスブックなどのSNSを当たり前に使ってきた。デジタルネイティブと言われる世代だ。

「個人的な喜怒哀楽などの感情をSNSでオープンに発信したり、ポジティブ・ネガティブ両面の自分をオンライン上で開示したりすることも、ミレニアル世代の特徴です」(桜井さん)

 こうした世代が婚活市場の中心となり、リクルートグループは今後、ネットを使ったマッチングサービス「ゼクシィ縁結び」事業を強化する。同社によると、婚活サービスを使って結婚するカップルは今や9組に1組。かつて、婚活サービスは「困った人が使う最終手段」との見方もあったが、今や親世代も含めて抵抗感が薄れてきたという。

 ゼクシィ縁結びでは、オンライン上での自己紹介文などの開示情報が多いほど、出会いがリアルな結婚に結びつきやすい傾向がある。婚活も情報が命、というわけだ。人工知能(AI)が男女のプロフィールデータを分析し、最適な出会いを手助けする。そんな時代も絵空事でなくなってきたようだ。(本誌・中川透)

※週刊朝日オンライン限定記事