鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍
鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍
電子マネーをかざすだけで精算できるコンビニ用のスマートレジ(c)朝日新聞社
電子マネーをかざすだけで精算できるコンビニ用のスマートレジ(c)朝日新聞社

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は電子マネーについて書く。

【写真】電子マネーをかざすだけで精算できるコンビニ用のスマートレジ

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 先日、上海に行ったのですが、噂通りの電子マネーの浸透ぶり。知人がしばらく中国に行っていて、アリペイ、ウィーチャットペイ、この二つを使えないと不便だったと言っていました。電車や飲食店なんかはもちろんですが、屋台までもが電子マネー。ほぼ使える。というか電子マネーが基本と言ってもいいくらいだと。その知人は、中国のとあるお店で現金で払おうとしたら、かなり迷惑がられたと言ってました。結構、年齢高めの人も普通に電子マネーを使っている。それを見ると、日本は電子マネーの導入、まだまだ遅れているんですね。

 僕は45歳。周りに電子マネーを使う派、使わない派、結構分かれています。ある年代より下は一気に使っている気がしますが。

 僕はカードも使って支払っていますが、結構慎重ではあります。カードで支払っていると、お金の重みがなくなってしまう。例えば、5万円の買い物をするときに、1万円札を5枚、お店で出すことって結構大事だなと思っている。5万円の重みを感じて支払う。カード一発だと、お金の重みをあまり感じることができない。だが、電子マネーだとそれはさらに軽くなる。

 僕はこの1年で電子マネーをかなり使うようになってしまいました。最初はOrigamiという電子マネーを使いました。タクシーでの使用が主。そのあと昨年からようやくSuicaも使い始めて。コンビニで使ったら、正直、今までなんで使わなかったんだろうって。もう現金で払うのが面倒臭くなり、どんどん加速していきそうです。だけど、自分でこれにストップをかけなきゃいけないと思います。支払うことが軽くなりすぎてしまう。これはやはりおっさんの考えでしょうか?

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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