夫:僕は反対に、以前は結婚はしないと思ってた。他人と一緒に住むのは絶対に無理だと思っていたし、お金もかかるしね。おとぎ話のラブストーリーは大好きだけど、現実には、本物の愛なんて信じてなかった。ぺこりんがその考えを覆してくれたんだよね。

■白馬の王子様になりきり プロポーズ大作戦

夫:プロポーズの当日は、ディズニーに行こうって呼び出し、僕が王子様の格好をして登場。ぺこりんをポニーの馬車に乗せて、大好きなディズニーリゾートが見える場所で「僕のプリンセスになってください」。

妻:膝をついて、ズボンのポケットから小箱を取り出してパカッて開いて。中には大きなハート形のかわいい結婚指輪が入ってた……驚いて涙が止まらなくて。りゅうちぇるが指輪をはめてくれたんだけど、緊張のあまりハートが逆さま(笑)。

夫:うふふ。次の日、ぺこりんの両親にあいさつに行ったんだけど、緊張しすぎてカミカミ。「人気商売で給料も安定していないけど、彼女のためなら新しいことにどんどん挑戦していこうと思います」と自分の考えを話して、「結婚したいです」って伝えました。

妻:今まで見たこともないぐらい緊張してて、ウケた!

夫:テレビで緊張したことなんて一度もないのに。この時は頭が真っ白。その時は王子様の格好はしてませんよ~。薄化粧で行きました(笑)。

妻:両親は「りゅうちぇるに出会えて良かったね」と、結婚をとても喜んでくれた。

夫:僕の母もテンション高く喜んで。

妻:優しくて面白いお義母さんだから、嫁姑問題も全くありません!

夫:ごあいさつの翌日に婚姻届を出した。バタバタした2日間だったから、しばらく感情がふわふわしてた。

妻:私も指輪を出されるまで、結婚なんて考えてもいなかったから、ずっとパニック状態。病院でりゅうちぇるの名字で呼ばれたりすると、「あ、結婚したんだ」って実感します。

(聞き手・児玉奈保美)

「ぺこがりゅうちぇるに“子育て”で注文をつけたこととは?」へつづく

週刊朝日 2018年4月13日号より抜粋