津田大介「『唯一の解決策』はない虚偽情報対策」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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津田大介「『唯一の解決策』はない虚偽情報対策」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

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津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)

ソーシャルメディアに蔓延するフェイクニュースやデマ(※写真はイメージ)

ソーシャルメディアに蔓延するフェイクニュースやデマ(※写真はイメージ)

 虚偽情報に対抗するにはどうすればいいのか。残念なことに、虚偽情報の問題は「唯一の解決策」が存在しない。HLEGは欧州委員会に、単純化された解決策を否定し、包括的、共同的なアプローチを採用することを求めている。「情報源や情報流通の透明性の向上」「ユーザーのメディア/情報リテラシーの向上」「ジャーナリストの情報技術活用のための支援」「報道の多様性と持続可能性の保護」「虚偽情報の影響に関する継続的な研究」が5本の柱だ。これをもとに、プラットフォームや報道機関、公的機関などが共同して取り組む「多元的なアプローチ」が推奨されている。

 その一方で「誤った対処」として警告するのが、「検閲」や「インターネット監視」だ。表現の自由や情報授受の自由に悪影響を及ぼすだけでなく、対処への不信感を増大させ、虚偽情報を拡散しようとする側に利用される可能性もあるからだ。もはや虚偽情報を根治することはできない。対症療法をどのように組み合わせて症状を軽くするのか、包括的な対策が求められている。

週刊朝日 2018年4月13日号


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津田大介

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

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