漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「西郷どん」(NHK総合 日曜20:00~)をウォッチした。
* * *
大河ドラマを見る時、字幕オンにするのは「八重の桜」以来だ。会津弁並みにリスニング能力が試される「西郷どん」の鹿児島弁。もう西郷吉之助(鈴木亮平)といえば「もす」なのだ。
「にゃにゃにゃ、滅相もなかこっでございもす!」
「お守りいたしもす」
「頼みもす」
「まっこと太かおなごでおられもす」
首まで「もすもす」につかったと思うと、次は「そいはございもはん」「信じちょいもはん」と、「もはんもはん」の波に揉まれ放題。
と、そこに登場したのは、篤姫(北川景子)の教育係・幾島(南野陽子)だ。
「ひんか~えよぅ(控えよ)」
え? なんつった? 3回は聞き返したくなる素敵にメロディアスなセリフ。
「幾島、ただ今まかりこしましッた」と、「た」の置き方までスタイリッシュ。さすがナンノちゃん、かつて「スケバン刑事II少女鉄仮面伝説」で「おまんら、許さんぜよ!!」と土佐弁でタンカ切ってただけある。