ソーシア監督は、先発投手のローテーションをポピュラーな5人体制でなく6人で回すと語り、「そのハレーションは小さくはないはず」(同)。

 5人を前提に中4日の調整法を築いてきたメジャー投手にとって、中5日の調整は迷惑なことだろう。

「中4日だと1シーズンで200イニングは投げられるはずで、インセンティブ(出来高)の大きな目安。大谷のためにルールを変えて稼ぎが減ったらどうしてくれる、と大谷が活躍しないと不満が爆発する可能性がある」(同)

 一方、ルーキーながら日本球界の注目を集める日本ハムの清宮幸太郎(18)は、開幕2軍スタート。限局性腹膜炎にかかったことを考えれば当然の帰結なのだが、栗山英樹監督が開幕1軍デビューをギリギリまで模索したため、ひょっとして、病気明けでも即1軍かと思わせただけでも、このオフ一番の注目度だったことは間違いないが……。

「大きく育つにはよかったと思います。話題先行で尻つぼみになった早実の先輩、佑ちゃん(斎藤佑樹)のようにはならないということでね。メジャーを目指す彼にとって、あれは病気の功名でしたってことになるのでは」(スポーツ紙デスク)

(黒田朔)

週刊朝日 2018年4月13日号