暴露本でやり玉に挙げられているカミラ夫人(中央)(c)朝日新聞社
暴露本でやり玉に挙げられているカミラ夫人(中央)(c)朝日新聞社
4月に92歳になるエリザベス女王は今もなお絶対的存在(c)朝日新聞社
4月に92歳になるエリザベス女王は今もなお絶対的存在(c)朝日新聞社

 4月にエリザベス女王の92歳の誕生日と、ウィリアム王子の妻キャサリン妃の第3子出産、そして5月には、やんちゃ坊主のヘンリー王子と俳優メーガン・マークルさんの結婚式が控えている。

【4月に92歳になるエリザベス女王は今もなお絶対的存在】

 慶事続きの英国王室。その一方で、王位継承者第1位にありながら、すっかり影が薄い存在になっているのが、チャールズ皇太子とその妻のカミラ夫人なのだ。

 その2人に、久しぶりにスポットライトが当たっている。きっかけは3月22日に発売されたトム・バウワー氏による暴露本『REBEL Prince: The Power, Passion and Defiance of Prince Charles(反逆するプリンス:チャールズ皇太子の力、情熱と挑戦)』である。英王室事情に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんが解説する。

「著者のトム・バウワー氏は弁護士からジャーナリストに転身した人物です。過去の著書で賞を受けたこともあり、取材の緻密さで知られています」

 チャールズ皇太子がダイアナ元妃と結婚していた当時も、カミラ夫人と不倫を続けていたのは誰もが知るところ。王室の関係者120人に取材を重ねたバウワー氏は、重圧下でのチャールズ皇太子の葛藤を赤裸々につづっている。

 1997年にダイアナ元妃が事故で亡くなると、英国中が悲しみに沈んだ。だがチャールズ皇太子は翌年には、カミラ夫人との関係を公にしたいと考えた。多賀さんが続ける。

次のページ
女王がカミラ夫人に言い放った言葉に皇太子は泣きながら…