スピルバーグ最新作にLiLiCoも「あまりにも完璧すぎてビビった」

週刊朝日
 長期にわたってアメリカ政府が国民に隠蔽してきた事実を暴露したことで最高裁まで争った、報道の自由をめぐる史実をもとにしたスピルバーグの意欲作「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」。アカデミー賞では作品賞、ストリープが主演女優賞にノミネートした。

 1971年、ベトナム戦争がドロ沼化し、アメリカ国内に反戦の機運が高まっていた時。国防総省(ペンタゴン)は戦争を客観的に調査する最高機密文書を作成していた。ある日、その文書が流出する。アメリカを代表する新聞ワシントン・ポストのトップになったばかりの女性発行人キャサリン(メリル・ストリープ)と編集主幹のブラッドリー(トム・ハンクス)は、極秘の文書を独自に入手し、その全貌を公表しようと奔走する。真実を伝えたいという気持ちが彼女らを駆り立てていた。

 しかし、ニクソン大統領があらゆる手段で記事を差し止めようとするのは明らかだった。政府を敵に回していいのか……報道の自由、信念をかけた決断の時が迫っていた。

■渡辺祥子(映画評論家)
超オススメ、ぜひ観て
新聞社の存亡をかけた政府との戦いに息をのみ、報道の自由を得た時の喜びに胸が躍った。ケレン味のない構成と表現方法、女性社主の姿を通して描かれる女性の社会進出の様子にスピルバーグらしさを感じて嬉しくなった。

■大場正明(映画評論家)
超オススメ、ぜひ観て
垢抜けない主婦だった女性に果たして社主が務まるのか。最高機密文書をめぐる苛烈な攻防とヒロインの成長が見事に絡み合う。スリリングで葛藤に満ちたドラマに引き込まれ、報道の自由についてあらためて考えさせられる。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
なかなかGOOD!
ストリープもハンクスも上手いけど周りがあまりにも完璧すぎてビビった。そしてスピルバーグらしく最後の最後にオッ!と言わせてくれる。娯楽エンターテインメントよりも見応えあり。ただ、もう少し興奮が欲しかった!

■わたなべりんたろう(映画ライター)
超オススメ、ぜひ観て
フェイクニュースで世界を翻弄するトランプ政権への異議申し立てを込めて、脚本を読んだスピルバーグが短期間で製作した気迫作。それを知らなくても職務を全うする生き様の映画として相当の見応えあり。俳優陣も見事。

週刊朝日  2018年4月6日号

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