田原総一朗「トランプ氏の米朝首脳会談受諾に一番驚いた人物とは」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「トランプ氏の米朝首脳会談受諾に一番驚いた人物とは」

連載「ギロン堂」

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田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数

トランプ大統領は何をどうしようとしているのか(※写真はイメージ)

トランプ大統領は何をどうしようとしているのか(※写真はイメージ)

 たとえば、2003年に北朝鮮が核開発をしないという前提で6カ国協議が始まり、北朝鮮への経済援助の方法などが議論された。ところが、北朝鮮は各国を裏切ってひそかに核開発を行い、06年には核実験を敢行した。以前も北朝鮮は米国を裏切ったのだから、トランプ大統領も北朝鮮を信用するはずがない。日本政府はそう思い込んでいたのである。

 ところが、トランプ氏は使節団に会い、誰にも相談せずにいきなり5月までに米朝首脳会談をやる、と表明した。これには世界中が仰天した。

 トランプ氏は何を考えているのか。おそらく頭の中は99%、中間選挙のことで占められているのだろう。トランプ氏は、オレが勝ったのだ、と力説した。ブッシュもオバマもできなかった。オレは、北朝鮮に武力行使も辞さないと強調し、徹底的に圧力をかけた。そのために金正恩は屈服したのだ。トランプ氏は内外にそう力説している。中間選挙を有利に導くためだろう。

 ところで、金正恩氏はなぜか沈黙し続けている。北朝鮮の事情に詳しい人物が興味深いことを言った。トランプ氏が米朝首脳会談をやると表明して、最も仰天したのは金正恩氏自身ではないか、トランプ氏は当然、否定すると思っていたのではないか、というのだ。

 それにしても、米朝首脳会談は本当に行われるのか。行われるとすれば、場所はどこなのか。首脳会談の表明の後に、なぜティラーソン氏やマクマスター氏を更迭しなければならなかったのか。謎が多すぎる。

週刊朝日 2018年4月6日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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